てんやわんやの結婚式

結婚式当日、何をどうしていいのかわからない私はただ、次の日から「奥飛騨温泉郷」へプチ新婚旅行に行く事だけを考えて、山登りに行く時と同じように荷造りをしていました。

招待状や、披露宴の席決め、スピーチのお願いや新居のアパートの手続きなど「みんなで結婚を邪魔しているのか」と思えてしまうような雑多な仕事をすべて終え、やっと巣今年解放された気分になっていました。

 そんな私に母は「整髪」をきちんと予約してくれていました。言われたとおりにいつもの理髪店へ行って綺麗にしてもらい、「おめでとう」の言葉までかけてもらってきました。

 時間に間に合うように荷物を持って結婚式場のあるホテルに行き、さあ着替えと思った瞬間に大きな間違いをしていた事に気が付きました。 せっかく髪の毛もきれいにしてもらったのに旅行の方に気がとられていて着ていたのはトレーナーでした。

 髪の毛が崩れないように思いっきり首を広げて脱ぎましたがやはり見事にきれいなセットは崩れ、また、ホテルでやり直しをさせられました。

 とにかく、初体験の事ばかりだったので、その後も失敗の連続でした。

 三三九度では「のんべえ」の性格が出てしまい、一回で飲んでしまって巫女さんにも驚かれてしまいました。 

結婚指輪の交換ではどっちが妻のモノなのかわからず、自分の大きいサイズの指輪を妻にしてしまい、私は小さいサイズの指輪を薬指の途中までしか入れてもらえず、とにかく落ちないようにとずっと指をくっつけたまま我慢していました。
 また結婚写真を撮る時にも、失敗がありました。

 プロの写真屋さんがあれこれ指示をしている中で一言
「新郎のメガネをもう少しあげて」
と言われたので、自分に言われたことだと思い、自分で眼鏡をいい位置にあげました。

その瞬間、周りから「あーっ」という声。 今まできれいにしていた衣装の折り目がすべて崩れてしまったらしいのです。 という事で、また一からすべてやり直して写真を撮りました。

 という事で、とにかく一生に一度の事なのでいろいろな事があり、本当にドタバタしたまま、何をやっているのかわからないまま結婚式は終わりました。
 余談ですが、結婚式の後少しの休みをもらって「奥飛騨の温泉郷」まで行きました。 ロープウェーに乗って山の上まで上がり、雪山を散策しようと思っていました。 すると、神戸に住んでいる私達なのに、ロープウェーの列の中で妻に
向かって

「あっ、先生や。なにしとん。隣におるのはだれ?」

と、小学校の教師をしていた妻の教え子に会ってしまうという、すごい体験までしてしまいました。

色々あった結婚式ですが、今になって振り返ると「あの時はああしとけばよかったな」という反省ばかりがのこる結婚式でした。 

しかし、「もう一回」というわけにはいかないので、仕方なく笑い話にしています。